「勉強したのに、思ったよりスコアが伸びない」という伸び悩み問題には多くの人が直面します。
そうなると「これが自分の限界スコアなのかもしれない」と諦めかけちゃいますよね。
しかし、努力を正しい方向に向けることで、その壁は越えることができます。
無我夢中で勉強するよりも、一旦立ち止まって客観的に原因を突き止めると、おのずと何をすべきか見えてきますよ。私も400点台からスタートして、800、935と伸ばす過程で何度も壁にぶち当たってきました。
そんな何度も壁にぶつかったことがある私の経験を踏まえて、スコアが伸びな8パターンと解決策を紹介します!
- スコアを”絶対に”伸ばす方法
- リーディングが伸びない5パターンと対処法
- リスニングが伸びない3パターンと対処法
- スコアを上げるテクニックや裏技
スコアを”絶対”に伸ばす方法
まず結論からです。
スコアを絶対に伸ばす方法は、2段階で完結します。
- 伸びない原因を特定する
- 適切な対策をする
たったこれだけです。「当たり前じゃん」と思うかもしれません。
当たり前だけど、それが簡単にできないから、スコアは伸びないわけです。
伸びない原因をはっきりさせる
意外と、これが難しいです。
おおまかに、長文が苦手、リスニングが聞き取れないなどは分かっても、原因が幅広すぎて対策しづらいです。
もう一段階掘り下げて、具体的に何が原因なのかはっきりさせるところからスタートしましょう。
今日紹介する8パターンは具体的なモノばかりです。どれに該当するかチェックしてみてください。おそらく、1、2個は当てはまるはずです。
適切な対策を行う
スコアが伸びない原因が特定できたら、あとは”適切な”対策を行うだけです。
遠回りな対策をする必要はありません。原因が特定できたのですから、その原因を取り除く、最短の努力をしましょう。
今回はその対策方法もバッチリ紹介していきます。
リーディングが伸びない5パターンと対策
それでは、リーディングが伸びない原因とその対策を紹介していきます。
当てはまるパターンがあったら、そこに書いてある対策を参考にしてみてください。
文章が難しい(単語力不足)
TOEICのリーディング文章を読んでいて、文章が難しいと感じる場合は単語力不足が原因です。
TOEICにはTOEIC特有の頻出単語がたくさんあります。TOEIC特有の単語は、受験英語や学校の英語授業では学ぶことができません。
学校で習った単語知識でTOEICに臨むのは、
歴史のクイズの勉強をバッチリして、アニメのクイズ大会に参加するようなものです。
例えば、「brochure」はパンフレットを意味しますが、学校の受験用単語帳には出てきません。しかしTOEICでは頻出です。
TOEICというフィールドでは、TOEIC特有の単語を知らなければ戦うことはできません。
TOEICのリーディングに対応するために、まずはTOEIC特有の単語を叩き込みましょう。
TOEIC特有の頻出単語が学べる単語帳は「金フレ」でしょう。圧倒的に定番の単語帳で、これ一冊でTOEICの単語は十分対応できます(AmazonのTOEIC単語帳ランキングでは常に1位です)。
金フレに掲載されている1000単語さえ暗記すれば、TOEICの文章が難しいと感じることはなくなりますよ。
金フレについてはコチラの記事をどうぞ
▶「TOEICは金フレだけで十分!効果のある使い方を解説!」
時間が足りない
「TOEICの文章は問題なく読める。だけど時間内に解き終わらない」というパターンであれば、時間配分を意識することで必ず解き終わるようになります。
「解き終わらない原因」でも紹介していますが、読むスピードが遅いわけではありません。今の読むスピードで十分です。「たくさん長文を読んで、読解スピードを上げる!」という対策では、いつまで経っても時間内に解き終わるようにはなりません。
TOEICでは次の時間配分を意識すれば、時間内に解き終えることができるようになります。
リーディングを75分で全問解き終わるための鉄則は「パート5、6を合計で20分以内に解き終えて、パート7に55分以上時間を残す」です。
この鉄則を守れるように、公式問題集などを使って3~5回ほど練習してみて下さい。はじめは時間制限が厳しく感じますが、だんだんとそのスピードに慣れて、必ず時間内に解き終わることができるようになりますよ。
Part5・6の正答率が意外と低い
語彙力と文法力を試すPart5・6の正答率が低い方は、その正答率を上げる対策を行うべきです。
TOEICの単語を勉強して、語彙力を養っただけでは不十分です。構文、イディオム、言葉の繋がりなどの文法力も向上させなければ、Part5・6の安定した高得点は望めません。
Part5とPart6の46問中、10問近く間違えるようであれば、文法の勉強に取り組む価値があります。正解数を10問上げるだけで、50点もスコアを上げることができます。660点と710点では大きく印象が変わってきますよね。
文法問題の対策問題集は「でる1000」がおすすめです。TOEICの文法問題を徹底的に分析して作られた文法用の問題集です。問題数が豊富なので、これを一通りやるだけで、正答率とスピードが一気に上がります。高スコアを狙うのであれば、Part5、6の得点を確実な得点源にするのが必須条件です(多くて4ミス)
でる1000の使い方や効果についてはコチラの記事をどうぞ。
問題数が多いですが、高速学習する方法も解説しています。
▶「TOEICの文法は「でる1000」だけで十分!」
TOEIC公式問題集を解いていない
公式問題集で対策することは必須です。公式問題集を使った対策がまだの方は、公式問題集を取り入れましょう。
パートごとに対策するのは大切ですが、公式問題集でしか学べないことがたくさんあります。
- マークする時間
- ページをめくる時間
- 全体的な時間配分
- 各パートの繋がり
- 2時間の集中力
- 解けない問題にぶつかった時の対処
- 勉強したことがどのように出題されるか
公式問題集で本番力を養いつつ、弱点を見つけて、そのポイントの対策を行っていくと、非常に効果的です。
公式問題集シリーズは全部で7冊あります。
こだわりがなければ最新のvol. 7を使うのが無難でしょう。
公式問題集の比較はコチラの記事をどうぞ
▶「TOEIC公式問題集の違いと難易度」
「もう公式問題集はもってるよ!」という方はコチラの記事をどうぞ
効果的な使い方と復習法を紹介しています。
▶「TOEIC公式問題集の効果的な使い方!」
Part7から勉強している
出題数が多いからという理由だけでPart7対策から始めている方は、学習手順を見直しましょう。
Part7から対策をするのは学習効率が非常に悪いです。
Part7は総合力で勝負するパートです。読解力、読解スピード、タイムマネジメント、単語力、文法力などの様々な力が必要です。まずPart5・6の対策をして、単語力と文法力といった基礎的な力を養うことから始めましょう。
Part7対策を後回しにするメリットは2つ挙げられます。
- Part5・6対策で養った基礎力がPart7に活きる
- Part5・6の解答時間を縮めると、Part7の解答時間が増えてスコアが安定する
もしPart7から対策をしてしまっている人は学習手順を改めると、より効果的かつ効率的です。
▶「TOEICパート7の対策は後回しでいい理由」
リスニングが伸びない3パターンと対策
続いてリスニングが伸びない原因とその対策を紹介していきます。
根本的にリスニング力が足りない
とにかくリスニングが苦手、何を言っているのかさっぱりという方は、根本的にリスニング力を鍛えるしかありません。ちゃんと方法はあります。
聞き取れた成功体験を積み重ねることで根本的なリスニング力は伸ばせます。「ここは聞き取れた」という成功体験です。
アメリカの赤ちゃんを想像してみてください。
アメリカの赤ちゃんは音声スピードが速いリスニングCDを聞いて英語が聞けるようになるわけではありませんよね。
親が赤ちゃんにゆっくりと話しかけて、その言葉を段々と理解できるようになります。
つまり、1つ1つの聞き取る体験こそがリスニング力向上に必要だと言えます。
さらに言えば、音声のスピードは関係ないとも言えます。
根本的なリスニング力を付けるのにおすすめなのが、オンライン英会話です。
英会話が他の勉強法と違うのは、「会話が進む=聞き取れている」という状態を強制的に作り出せることです。耳で聞いて脳で理解するトレーニングが確実にできるわけです。聞き取れなければ、講師がゆっくりと話してくれるので、着実に聞き取りの成功体験を積み上げることができます。
リスニングCDだと、聞き取れていなくても話が進んでしまいます。勉強した気にはなりますが、聞こえない音声をひたすら聞いても効果は薄いです。ある程度リスニング力が着いてから、TOEICの出題形式に慣れる目的でCDを使うようにしましょう。
私が400点台(リスニングは5割程度)の時にオンライン英会話を始めて、リスニング力を根本から底上げしました。そして、最終的にはリスニングは96%取れるようになりました。リスニングが苦手な方は、小手先の教材で勉強するよりも、根本からリスニング力を鍛えるほうが大きくスコアを上げることができると思います。私の個人的なおすすめはレアジョブ英会話 です。講師のレベルも高いですし、5,000以上の教材も無料で使えます。今は2回の無料体験ができるそうなので、まずは雰囲気を掴んでみるといいと思います(体験後に勝手に自動登録されることもないですよ)。
気になった方はコチラの記事をどうぞ
▶「オンライン英会話でリスニングを伸ばす方法」
聞き取れない単語が多い
「リスニングに抵抗はないけど、知らない単語が多い」という方は、TOEICリスニングの頻出単語を意識的に学習すれば正答率は上がっていきます。
例えば、「wheelbarrow」というリスニング頻出単語は「手押し車」という意味ですが、受験英語の単語帳には出てきません。
TOEICリスニング特有の頻出単語を意識的に覚えることが最善の対策です。
TOEICで鉄板の単語帳「金フレ」はリーディングだけでなく、リスニングの頻出単語も収録されています。さらに、アプリを使って音声も確認できるので、リスニング対策にも十分に使えます。
金フレの効果的な使い方はコチラの記事をどうぞ
▶「TOEICは金フレだけで十分!効果のある使い方を解説!」
イギリス英語の訛りが聞き取れない
リスニングで8割、9割を目指す人は、「なまり」についても対策するべきです。
TOEICのリスニングでは、アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、ニュージーランド英語、オーストラリア英語の5カ国の英語が話されるので、訛りやアクセントの違いなどが出てきます。
例えば、「schedule」はアメリカ英語で「スケジュール」と発音されれば分かりますが、イギリス英語で「シェデュー」と発音された場合、聞き取れない人は多いのではないでしょうか?
TOEICリスニングの「なまり」対策は、たった20単語を覚えればかなり対応できます。
訛り単語についてはコチラの記事をどうぞ
▶「訛り単語20選」
まとめ
いかがでしたか。
今回はかなり具体的に、スコアが伸び悩む原因について深堀りしました。
もし、当てはまる原因が見つかった方は、私が紹介した解決策を試してみてください。
冒頭にも説明しましたが、結局は
- 伸びない原因を特定する
- 適切な対策をする
の2段階を踏めば、問題は解決します。今回の記事が、そのサポートになれば幸いです!
私が400点台から935点までスコアを伸ばした時の勉強法も良かったら参考にしてみて下さい。
- リスニングの勉強法
- 「オンライン英会話でリスニングを伸ばす方法」(リスニングが苦手な人向け)
- 「海外ドラマでリスニングを伸ばす方法」
- Part5の勉強法
- Part6の勉強法
- Part7の勉強法
- 「Part7を高速で対策できる問題集」(700点以上向け)