今回は「なんでTOEICの問題冊子に書き込みは禁止なの?」と疑問に思った方のために、書き込み禁止理由と、仮に書き込みをしたらどうなるのかを解説していきます!
- 書き込みが禁止の理由
- バレたら失格になるのか
- 書き込み禁止に慣れる方法
ちなみに、「ルール的にセーフなTOEICの裏ワザ」はこの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
TOEICの禁止事項
まず全11個のTOEICの禁止事項を確認してみましょう。
1. 解答用紙の所定欄以外の書き込み
TOEIC公式サイトより引用
2. リスニング中にリーディングの問題を見る、解く
3. 試験問題の漏洩
4. 問題冊子と解答用紙の持ち出し
5. 撮影、録音、複写
6. 試験会場の教室内での飲食(ガムや飴も含む)
7. 試験中に解答の援助を受ける
8. 試験開始前や終了後に問題を見る、解く
9. カンニング行為
10. 電子機器類の使用
11. 暴力行為、器物破損
「1. 解答用紙の所定欄以外の書き込み」というのが、「マークシートにマークする以外は試験中にどこにも書き込んでいはいけません」という意味です。
つまり、公式に問題用紙の書き込みが禁止されているのです。
1~4の禁止事項はTOEIC特有の禁止事項なので、初受験の方は特に気をつけましょう。
例えば、大学入試では、問題用紙にガンガン線を引いてもOKですし、問題用紙も持ち帰ることができます。これらがTOEICでは禁止となっているので、同じ感覚でTOEICを受験すると禁止事項を行ってしまう可能性があるので注意しましょう。
書き込みをしたらどうなる
TOEICの公式サイトでは違反行為があった場合には、次のような対応とると明記してあります。(レベル3はカンニングなどの悪質な行為に対してだと思われます。)
【レベル1】 書き込みが発覚した場合
- 試験管からの警告
【レベル2】 警告を無視して続けた場合
- 試験会場からの退場
- テストの採点をしない
【レベル3】 悪質なケース
- 受験資格の剥奪
- 過去に受験したスコアをすべて無効
最悪、TOEICを受けられなくなり、過去のスコアも失効することを考えると、書き込みをするリスクは非常に大きいです。
ちなみに、書き込みではないですが、「アラーム音を発生させたらその場で退場していただく」と公式サイトには記載されていますので気をつけましょう。しかし、私の経験では、他の受験者のケータイの振動音やデジタル時計のアラーム音が鳴っていても、退場処分にされている人は見たことがありません(笑)
書き込み禁止の理由
考えられる書き込み禁止の理由は次の通りです。
- カンニング防止
- 問題漏洩の防止
- 実践的な英語力を測定するため
まずカンニングの防止についてですが、問題用紙に○などの記号や、線を記入することによって、周囲の人物に解答を伝えることが可能となることが考えられます。とはいっても、リスニングでは「周りの人の様子から答えを選ぶテクニック」が通用するわけですから、本気でカンニング防止をしたいなら、リスニングの運営方法も今一度考えるべきだとは思いますけどね。
次に問題漏洩の防止についてです。TOEICは過去問を一切公開していません。書き込みを許可すると、こっそり問題文をメモして持ち帰ったりする人が現れる可能性があります。全員が書き込みOKになると、問題の持ち帰るためにメモを取っている人を見分けるのが難しくなり、適切に試験の運営が行えなくなってしまいます。
余談ですが、韓国では過去問集が公式に発売されています。羨ましい限りです。
▶「おすすめの公式問題集と韓国の過去問集」
また、TOEICでは受験者の実践的な英語力を測るために、書き込みを禁止しているという意見もあります。ニュースや動画で英語を聞く時、スーパーの広告や新聞記事を読む時などの、普段の生活でメモをとることは少ないですよね。その実用的な英語力を測定するには、文章中に線を引いたりすることを禁止しなければなりません。
書き込み禁止に慣れるには
まずは、問題用紙への書き込み禁止という事実を受け入れるしかありません。
私も、初めてTOEICのリーディングを解いた時、文章中に線を引けないもどかしさが強かったです(高校入試や大学入試では当たり前のように線を引いていましたから)。
TOEICでは書き込み禁止と受け入れた上で、公式問題集などで練習をする時から、書き込まずに、解答を選ぶ練習をしていきましょう。
公式問題集の使い方はコチラの記事をどうぞ
▶「TOEIC公式問題集だけで十分!効果的な使い方!」
また、リスニングで、A、B、Cと選択肢が読み上げられていく際は、「正解はAかな?」と思ったら、忘れないように、マークシート上のAを指で抑えておくといいと思います。「やっばりCだ!」となれば、その時にCをマークすればよいでしょう。