履歴書やES(エントリーシート)などの正式な文書では、TOEICスコアを正しく書きたいですよね。
そもそも、何点から履歴書に書いて良いのかも気になるところです。
今回はそんな疑問に答えていきます!
- TOEICスコアの書き方
- 何点から書けるのか
- 有効期限はあるのか
- 嘘の申告をしたらバレるのか
TOEICスコアの履歴書への書き方
早速、正しいTOEICスコアの記入方法をご紹介します。
ポイントは4点あります。
- 「TOEIC」という名称を記載する。「TOEIC公開テスト」でも可です。
- スコアを記載する。
- 受験月が分かるようにする。
- 「取得」や「受験」といった文言を添える。
例1:「TOEIC公開テスト OOO点 取得(2019年6月)」
例2:「TOEIC OOO点(2019年6月受験)」
ESの書き方は実際に通過したESの実例を参考にするのが効率的です。就活ノート などの無料の就活サービスを活用することをおすすめします。ESの実例や選考情報を確認しておきましょう。
TOEICは何点から書けるの?スコアの基準
スコアの書き方がわかったところで、「何点から書けるのか」という得点基準について知っていきましょう。
最低ラインは600点
私の個人的な見解としては、「600点以上なら書いてもいい」です。
理由は、TOEICの平均が580~600点だからです。
次の表はTOEICの平均スコアです。
試験 | 平均スコア |
第239回(2019年4月) | 596点 |
第238回(2019年3月) | 579点 |
第237回(2019年1月) | 578点 |
第236回(2018年12月) | 582点 |
もし平均点より大幅に低い場合、記入が必須でないのであれば、わざわざ記入する必要はありません。苦手なことを履歴書にさらして、面接に臨むことにメリットはないでしょう。
総合商社や外資系のスコア基準
先程、最低600点なら書くに値すると説明しましたが、企業によって求めるスコア基準が異なるのが実情です。
特に総合商社や外資系の企業では、学生に高い英語力を求めています。「外資 就活」さんが内定者の統計をとった結果が次の表です。
最低点 | 中央値 | 最高点 | |
戦略コンサル | 650 | 880 | 990 |
外資系投資銀行 | 780 | 900 | 990 |
総合商社 | 595 | 880 | 990 |
内定者の真ん中の順位の点数(中央値)が880~900点ということで、やはり求められるレベルは高いです。
内定者の最低点を加味すると、このような企業タイプの場合800点以上ならESにTOEICスコアを記入しても良いでしょう。
結論としては、「自分が志望する企業のレベルを満たしている場合は、TOEICスコアを書いたほうがいい」と言えます。スコアが足りないと思った場合は、わざわざ記入しなくても大丈夫です。
ただ、TOEICのスコアが高いと、就活は圧倒的に有利なので、できる限りスコアを取得するようにしましょう。これについては「就活でTOEICが必要な5つの理由」で説明しているので、参考にしてみて下さい。
Q&A
続いて、就活生が気になる、就活におけるTOEICの実情についてQ&A形式で説明していきます。
面接では何か聞かれるの?
TOEICスコアを履歴書やエントリーシートに記入した場合は、
- 「TOEICはOOO点なんだ。がんばったの?」
- 「TOEICがOOO点って書いてあるけど、英語は大丈夫そう?」
などの質問をされる場合があります。そこから派生して、「グローバルに働くこと」、「海外への意識」などの質問に展開していく場合があります。
逆に、TOEICスコアを記入せず提出した場合、企業が興味あれば、
- 「TOEICや英検など英語力を示せる試験を受けたことある?」
- 「なんでTOEIC受けなかったの?」
などの質問をされることがあります。スコアを記入せず履歴書を提出したのにもかかわらず、TOEICについて質問してくる場合は、企業が学生の英語力に興味がある証拠です。
面接で何を質問されて、どう答えればいいかは「面接で聞かれるTOEICについての質問とベストな答え方」を参考にしてみてください。
有効期限はあるの?
スコアの有効期限はないです!
TOEICの公式認定証の発行期限は、受験から2年間ですが、スコア自体が失効するわけではありません。
ただ、企業によっては「2年以内のスコア」と条件がある場合があるらしいですが、私はそのような条件を設けている企業に出会ったことはありません。かなり稀なケースだと思います。
公式認定証の提出はある?
公式認定証の提出はないです!
TOEICスコアの証明として、公式認定証を要求する企業はほとんどないです。要求されるのは稀なケースだと思います。私も相当数の企業の新卒採用を受けましたが、スコアの証明を要求されたことは一度もありません。
企業と学生の信頼関係で成り立っている場合がほとんどです。
嘘はばれるの?
嘘はばれないです!ですが、正直にスコアは申告しましょう(笑)
先程、企業からスコアの証明を求められることはほとんどないと説明しました。(証明を求められるケースも稀にあるそうですが)
ウソをついた状態で面接に臨むと、ムダに緊張してしまう可能性もありますし、企業側も学生を信頼して証明を要求しない訳ですから、スコアは正直に申告しましょう。
TOEICを受けていない場合は?
TOEICを必須としていない企業であれば、TOEIC未受験でも全く問題はありません。
ただ、企業が学生の英語力に興味があったり、英語力を重視する企業であれば、面接にて、TOEICをうけていないのかを確認されたり、なぜ受けていないのかなどを質問されることはあります。
その質問をされた時は、「英語が苦手」、「英語は必要ない」というスタンスではなく、「英語は重要ですが、OOOという理由でTOEICは受験していません」といった受け答えをしましょう。回答の準備をしておくと良いでしょう!
TOEIC未受験の場合の、面接での上手な立ち回り方は「面接で聞かれるTOEICについての質問とベストな答え方」を参考にしてみてください。
IPテストのスコアでもいい?
IPテストのスコアを申告してもいいです。
「TOEIC IPテスト」は大学や企業などの団体でTOEICを受験するテストです。IPテストは過去問の再利用であったり、試験官がその団体の身内であったりと、一般的な「TOEIC 公開テスト」とは少し内容が異なります。また、IPテストのスコアに対しては、公式認定証が発行されません。
下のグラフはTOEICが公式に調査した「チェックするTOEICテストの種類」の調査結果です。
このグラフを見ると、8割の企業がIPテストでもOKということが分かります。
したがって、履歴書に記入するTOEICスコアは条件がない限り「TOEIC 公開テストのスコア」でも「TOEIC IPテストのスコア」でもどちらでも大丈夫です。
英検やTOEFLはどうなの?
英語力を測定する試験はTOEICの他にも英検やTOEFLがあります。
TOEFLは海外留学などの際にはTOEICよりも重要視される傾向がありますが、就活においては、TOEICが最も重視されます。
理由は、日本では圧倒的にTOEICの受験者数が多く、浸透しているからです。履歴書に目を通す担当者も面接官も、多くの人が、TOEICのスコアに対する難易度を理解しています。逆に、TOEFLや英検に対するスコアの難易度を理解している人は少ないです。
就活においてはTOEICスコア取得が望ましいです。TOEFLや英検で英語力を示す場合は、「TOEICでいうとOOO点」といった換算をしておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。今回はTOEICスコアの履歴書やESへの書き方や、就活でのTOEIC事情について説明してきました。ぜひ参考にして、履歴書を作り上げて下さい。
実際にESを書いたら周りの先輩や同期に客観的に添削してもらいましょう。自分では完璧だと思っていても、他人には伝わりにくい部分が絶対にあるものです。周りに添削してくれる人がいない場合はMeetsCompany などの無料の就活サービスを使うと便利ですよ。ESの添削や面接練習、特別選考などなどサポートしてくれます。
TOEICではモチベーション管理が大切です。「TOEICのメリット8選」を読んで、やる気を出してみてください。TOEIC高得点はモテるし、年収もUPするみたいですよ(笑)!
就活生で、TOEICのモチベーションが上がらない人は「就活でTOEICが必要な5つの理由」の記事に目を通してみて下さい。TOEIC高得点をとれば、就活を圧勝できます!
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