TOEIC公式問題集だけで十分!効果的な使い方!

TOEIC

今回は「公式問題集を買ったはいいけど、効果的な使い方ってあるの?」と疑問に思った向けに、公式問題集を使った正しい勉強法を紹介します。

公式問題集は活用法を間違えなければ、初期のスコアより200~300点は必ず上がります。

公式問題集の威力は計り知れないです。(私が935点をとった時も、公式問題集を使い込みました)

記事の内容
  • 公式問題集だけで効果を出す勉強法
  • 復習方法
  • 公式問題集だけで十分なのか?

ちなみに、公式問題集は現在8冊発売されているのですが、おすすめの公式問題集はこちらの記事で紹介しています。

スポンサーリンク

基本編:公式問題集の使い方

公式問題集の心得

まず、「公式問題集はとても貴重!」ということを公式問題集に取り組む際は心に刻んでください。

そもそもTOEICは過去問が公開されていません。TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会による本番形式の問題は、公式問題集しかありません。

(余談ですが、韓国では過去問集が公式に販売されています。)
▶「韓国の過去問集

特に、1周目で、公式問題集を初見で解いたときに得られる感覚やデータは非常に貴重です。

心身ともに元気で、時間が十分にあるときに、公式問題集を使用して下さい。疲れている時は他の参考書などを使って勉強しましょう。

絶対に時間を測る

公式問題集に取り組む際は必ず、パートごとにかかる時間を測定して下さい。

エウレカくん
エウレカ
くん
TOEICは時間配分が勝負を分ける!

TOEICでは時間配分が勝負を分けます。(リスニングは音声の進行に従っていけば大丈夫です)

TOEICで解き終わらない原因の90%は時間配分」の記事でも紹介していますが、リーディングセクションの時間配分の鉄則は「Part5とPart6を合計で20分以内に解いて、Part7に55分以上使う」です。

基本的な時間配分は次の通りです。

  • パート5(短文穴埋め問題):10分
  • パート6(長文穴埋め問題):10分
  • パート7(長文読解):55分

この時間配分を守るために、公式問題集を解く際は、パートごとにかかる時間を測定してください。

Part5の終了時とPart6が終了時、Part7の終了時にそれぞれ時計を確認して、余白に時間を記入しておきましょう。

TOEICは問題量が多いので、はじめのうちは、時間配分を守るのは難しいかもしれません。

どのパートで何分時間をオーバーしているのかを把握することが重要です。

一気に解く

公式問題集は休憩を挟まず一気に解いてください。

本番では休憩をとらず2時間ぶっ通しなので、練習のときからその集中力を養いましょう。

リスニングでは、次のパートの問題を先読み準備をします。また、リーディングでは自分でページをめくって、問題を処理していきます。

このように、パート間の繋がりもTOEICでは重要になってきます。

公式問題集を解く際に、パートごとに休憩を挟んだり、答え合わせをすることはやめて、一気に解き切りましょう。そのためにも、心身ともに元気で、時間が十分とれる時に、公式問題集に取り組みましょう。

最悪の場合、リスニングとリーディングの間に休憩をとるのはありでしょう。

マークシートを使用する

マークシート(時間のメモを残していました)

公式問題集には切り取り式のマークシートがついています。このマークシートを必ず使用して、問題を解きましょう。

TOEICではマークシートを塗るのに3分はかかります。TOEICにおいて3分は馬鹿になりません。Part5であれば9問(45点)は解けます。

マークシートを使わずに、マーク時間を無視していると、本番で予想外に時間が足りないという事態に陥ります。そうならないためにも、練習の段階からマークシートを使いましょう。

データを取る

公式問題集を解いた際に、パートごとの正答率と時間のデータをとりましょう。

エウレカくん
エウレカ
くん
「問題を解いて終了!」はもったいない

特に、何冊か公式問題集を解いたり、何周も公式問題集を解いたりすると、データがたまってきます。

  • どのパートの正答率が低いか
    →対策すべきパートが判明

  • どのパートで時間がかかっているのか
    →時間が足りない原因パートの特定

  • それぞれのパートで何分かかるのか
    →具体的に何分削らなければならないのか明確化

  • だいたい本番で何点とれるのか

公式問題集を解く場合は、データをしっかりとって、自分の弱点分析することが非常に重要です。

その分析によって、次にあなたが取るべき対策を決めることができます。

復習編:公式問題集の使い方

何回も解く

「公式問題集って2回解く意味ある?」としばしば質問されますが、

何度も解きましょう!

複数回解くことで次のようなメリットがあります。

  • 時間内に解き切るスピード感を体に叩き込める
  • リスニングの経験値を得られる
  • 本番に一番近い良問ばかりを解ける

3周くらいまでは公式問題集をどんどん解きましょう。さすがにそれ以上解くと、答えを覚えてしまうので、効果が薄れてきます。

公式問題集1冊に2回分のテストが収録されているので、3回ずつ解けば6回は練習することができます。

1回ずつ解いて終わりというのは非常にもったいないです。

問題の分析

公式問題集はTOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会によって編集された唯一の問題集です。本番に最も近い良問ぞろいであることは言わずもがなです。

公式問題集の問題を分析して学習するのは非常に効果的です。

TOEICのリスニングでは、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、カナダ英語など様々な国の発音で出題されます。さまざまな国の発音で収録されている、手の込んだ問題集はなかなか存在しません。

車庫を意味する「garage」、なんと発音すると思いますか?

正解は「ガレージ(イギリス英語)」か「グラージ(アメリカ英語)」のどちらかです。

ガレージなら聞き取れますが、グラージと発音されたら聞き取れない人もいるのではないでしょうか。

他にも情報を意味する「data」は「データ(イギリス英語)」と「ダータ(アメリカ英語)」と発音します。

なまり単語はコチラの記事をどうぞ
▶「TOEIC頻出の訛り単語20選

公式問題集の復習では、リスニングの音声を聞きながら解説のスクリプトを見て、自分が聞き取れない単語をチェックしていきましょう。

様々な国の発音で収録されている、公式の問題だからこそ可能な復習法です。

このように公式問題集は分析すればするほど、自分の知らないポイントが浮き上がってきます。

とはいえ、リスニングが苦手な人が公式問題集だけで勉強するのはシンドいです。リーディングは学校教育である程度の基礎がありますが、リスニングに関しては多くの日本人が初心者です。

苦手な方は、リスニングが壊滅的だった私が実践していた勉強法も参考にしてみてください。
▶「オンライン英会話でリスニングの基礎力を付ける方法

シャドーイング、ディクテーション

シャドーイングやディクテーションなどを取り入れて、リスニング強化を図ることもできます。その際に、他のリスニング教材を使用するメリットは少ないです。公式問題集をリスニング教材として使用しましょう。

公式に用意されたナレーターによる音声、様々な国の発音、本番同様の進行スピードを体感できるのは公式問題集だけです。

さらに公式問題集vol. 3~7はスマホでリスニング音声のダウンロードが可能なので、スキマ時間の勉強にも活用することができます。

番外編:公式問題集の使い方

ここまでは公式問題集の使い方と復習法について解説してきました。

ここからは、番外編ということで、公式問題集について言及していきます。

スコア換算について

公式問題集にはTOEICスコアを算出する換算表が付いています。

そもそもTOEICのスコアは偏差値による相対評価であり、「この問題を正解したら5点」というような絶対評価ではありません。

したがって、スコア換算表を使って、「だいたい本番で何点とれそうか」を算出します。

しかし、この得点幅が広すぎて、参考にしずらいです。

例えば200問中186問正解した時に、換算表を使うと、855~985と算出されます。855点と985点は大きく違いますよね。

なので、公式問題集を使用する際は、200問中何問正解したのかを基準に把握していけばいいでしょう。スコア換算表はそれほど意味がないということです。

丸暗記について

公式問題集を丸暗記するという勉強法もあるみたいですが、丸暗記は労力に対するコスパは良くないと私は考えています。

学校の小テストが期末試験にそのまま出題されるような時には、小テストを丸暗記することは得点を上げる手段になりますが、TOEICでは問題の使い回しはほとんどありません(稀にあるようですが)。

公式問題集を丸暗記するよりは、先程、復習編で紹介したように、問題を分析して、自分の知らないことを学んでいく”勉強”のほうが負荷も少なく、得点アップも狙えると思います。

公式問題集だけで十分

「公式問題集だけの勉強で十分なのか」ということについてですが、基本的には公式問題集だけで十分です(特にリーディング)。

TOEICを始めたばかりであれば、公式問題集で慣れるだけで、スコアは200点以上アップする場合がほとんどです。経験値を積むという視点では、公式問題集がベストな手段です。

スマホを購入した時に、はじめに説明書を読んで使い方を勉強する人はいないですよね。(たぶん)

実際に使っていれば、だんだん使いこなせるようになります。ときどき分からないことがあれば、少し調べて使い方をマスターしていきますよね。

TOEICも同様で、初期段階では経験による成長が最も効率的です。経験を積む中で、苦手な部分や弱点を見つけて、対策していくことで、仕上がっていきます。

問題の質、量ともに最適な公式問題集だけ使っていくだけでも、十分にスコアアップは目指せます。

公式問題集が難しい場合は、金フレ

初心者の方や、英語が苦手な方、公式問題集が難しいと感じた方は、「金のフレーズ」という単語帳から勉強を始めることをおすすめします。

この単語帳はTOEIC対策の鉄板で、収録されている1000語を覚えれば、相当、公式問題集が解きやすくなります。

990点満点を何度もとっているTEX加藤さんが、TOEICを分析して、TOEICに出題される単語を凝縮したのが「金のフレーズ」という単語帳です。

金のフレーズについてはコチラの記事をどうぞ
▶「TOEICの単語は金フレだけで十分!効果のある使い方を解説!

おすすめの公式問題集は?

公式問題集シリーズは全部で7種類発売されています。

どれを買うか迷っている方は、「TOEIC公式問題集の違いと難易度を解説!どれからやるべき!?」を参考にしてみて下さい。

公式問題集を全種類解いた私が、それぞれの難易度や、おすすめの公式問題集を紹介しています。

この記事でも書いていますが、特にこだわりの無い方は、最新の「公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 7」がおすすめです。

まとめ

いかかでしたか。公式問題集はTOEIC対策に最適な問題集です。正しい使い方をすれば200点以上スコアを上げることは可能です。

基本編と復習編でご紹介した方法を参考にして、公式問題集を使ってみてください!

私が400点台から935点までスコアを伸ばした時の勉強法も良かったら参考にしてみて下さい。

私が実践した勉強法

タイトルとURLをコピーしました