TOEICパート7の対策は後回しでいい理由

TOEIC

TOEICのPart7は長文問題で構成され、リーディングの半分以上の問題数を占めます。

問題量が多い分、Part7を最初に対策したくなりますが、Part7の対策は後回しにしてOKです。

なぜなら、Part7から勉強を始めると、学習効率が悪くなるからです。

今回はPart7対策を後回しにするべき理由について紹介していきます。

記事の内容
  • Part7の対策を後回しにして、Part5、6の対策を先にやるべき3つの理由
  • ベストな学習手順
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Part7の対策はスコアに直結しにくい

Part7はPart5、6と比較して、勉強や対策がスコアに直結しにくいパートです。Part7とその他のパートの特徴の違いを見ていきましょう。

  • Part7の特徴
    長文読解のパートで、読解力、読解スピード、タイムマネジメント、単語力、文法力などの様々な力を使うので、「Part7は総合力で勝負するパート」と言えます。
    このような総合力が求められるパートでは、「この問題集をやったらすぐ伸びる!」といった対策が通用しにくいです。
  • Part5の特徴
    文法問題で、スコアは一気に伸びます。なぜならPart5は文法の理解を試すパートで、総合力で勝負するパートではないからです。つまり、Part5は対策とスコアが直結しやすいです。「でる1000」などの問題集で文法を覚え、公式問題集などでTOEICの形式に慣れれば手っ取り早いです。
    ▶「でる1000を使ったPart5の勉強法
  • Part6の特徴
    文章形式ではありますが、Part7とは違って、総合力は必要ありません。求められるのは文法力と問題の出題タイプを見極めるコツくらいです。したがって、Part6も文法を覚え、Part6の解き方のコツを学べばスコアに直結します。Part5と同様にPart6は対策とスコアが直結しやすいです。
    ▶「Part6の解き方のコツ

結論として、Part7というのは総合力で勝負するパートで、Part5、6のように対策がスコアに直結するわけではありません。Part5、6の対策で文法や語彙力を身に着けた後に、読解力やタイムマネジメントを身に着けてることが、Part7の最も効率の良い対策方法だと言えます。したがって、まだPart5、6を十分に対策出来ていない場合は、まずはそちらを優先して対策していくとよいでしょう。

Part7だけ対策しても活かすことができない

Part7の対策をしたとしても、TOEICの時間制限の中では、その効果を発揮しにくいです。

TOEICスコアが800点以下だと、多くの方がリーディング問題を解き切ることができません。一度でもTOEICを受験したことがある方はご存じだと思いますが、TOEICのリーディングの時間制限はかなり厳しいです。

私の体験談ですが、スコアが850点くらいの時ですら、Part7の15問程度は適当にマークしていました。

たとえバッチリとPart7の対策をして「Part7を解くチカラ」を身につけたとしても、試験では時間が足りず、最後の10~20問を適当にマーク(塗り絵)することになってしまう可能性が十分にあります。これではせっかく勉強しても力を発揮しきれません。

せっかく時間をかけて対策をするのですから、時間内に確実に解けるPart5やPart6から対策すべきです。また、Part5、6を素早く解けるようになることで、Part7の時間的な余裕もうまれます。

Part7は時間さえあればスコアは伸びる

もしあなたのリーディングのスコアが低いと感じているのであれば、その理由をはっきりさせましょう。

リーディングのスコアが低い理由は2パターンに大別できます。

リーディングのスコアが低い理由
  • リーディングの時間が足りない←Part7の対策は後回し
  • 時間内に解き切れるけど、正答率が低い←Part7の対策をすべき

もし、前者の「リーディングの時間が足りない」という場合は、時間配分を見直すことでほぼうまくいきます。

Part5、6が20分以内に解けるようになれば、それほど対策しなくても、Part7は解き切れるようになります。

「時間が足りないからPart7の対策をして、時間内に解き終わるようにしよう」と考える人がいますが、これでは時間内に解き終わりません。「TOEICで解き終わらない原因の90%は時間配分」でも説明していますが、リーディングで時間が足りないのは読むスピードが遅いからではないです。Part5、6の時間配分が間違っているからです。

まずはPart5、6を20分以内に解き終わるように練習することから対策を始めましょう。

Part5、6を20分以内に解く勉強法はコチラの記事をどうぞ
▶「でる1000を使ったパート5の勉強法
▶「パート6の勉強法

もし、後者の「時間内に解ききれるけど、正答率が低い」という場合は、Part7の対策もどんどん行って、正答率を上げていきましょう。先程「時間内に解ききれないなら、Part7を対策しても力を十分に発揮できない」で説明しましたが、時間内にリーディングを解き切れるのであれば、正答率を上げるためにPart7の対策をしていくべきです。

まとめ

いかかでしたか。今回はPart7の対策を後回しにして、Part5、6の対策を先にするべきというお話でした。理由は3つありました。

  • Part7は総合力で勝負するパートで、対策がスコアに直結しにくい
  • 時間内に解き切れない場合は、Part7の対策をしても活かすことができない
  • リーディングで時間が足りない理由は、読むスピードが遅いわけではなく、Part5、6の時間配分が間違っているから

Part5、6の文法力や語彙力、時間配分を向上させることが、結果としてはPart7の対策になることを考えると、Part7の対策を後回しにすることが最適な学習順番と言えるでしょう。

個人的には、得点が上がりやすいリスニングから勉強することがおすすめです。

私が400点台から935点までスコアを伸ばした時の勉強法も良かったら参考にしてみて下さい。

私が実践した勉強法
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