900点まではディクテーションが必要ない理由【TOEICリスニング】

TOEIC

「TOEICにディクテーションって効果あるの?」と疑問に思う方も多いと思います。

今回は、ディクテーションをおすすめしない理由を紹介します。900点くらいまではディクテーションをしなくてもスコアは十分に伸ばせます。

私はディクテーションに挑戦していましたが、結局断念しました。しかし最終的には935点まで伸ばすことができました。そんな経験をもとに、おすすめのリスニング勉強法も紹介していきます!

記事の内容
  • ディクテーションの欠点
  • TOEICのリスニングで必要なこと
  • おすすめのリスニング対策
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ディクテーションとは

ディクテーションとは、流れてくる英語の音声を聞き取って、書き取るトレーニングです。

a, theなどの小さな音や、英語特有の音の繋がり(リエゾン)などまで聞き取れるようになると言われています。

説明はここまでにして、ここからは、ディクテーションが必要ではない理由を紹介していきます。

理由は3つです。

ディクテーションがTOEICに向かない理由
  • 勉強法として欠陥がある(継続性)
  • TOEICは完璧に聞き取る必要はない
  • 言葉が理解できるメカニズムに合っていない

これらについて詳しく説明していきます。

ディクテーションは良い勉強法ではない

ディクテーションは継続性が低いので、良い勉強法とは言えません。

音声スピードに合わせて、書き取るって相当疲れませんか?日本語ですら、書き取りは大変ですよね。

しかも、a, theなどの細かい音などを一回で聞き取ることは難しいです。「あーまた聞き取れない部分がある」と毎回痛感するのはテンションが下がります。

  • 集中力がいるから、1時間で限界
  • 「音を正確に聞き取る」ことができないとテンションが下がる
  • 紙とペンがいるから、気軽に取り組めない

勉強法という観点からして、ディクテーションが良い勉強法とは考えにくいです。

私もディクテーションに挑戦したことはありますが、だんだんモチベーションが下がっていき、2週間で断念してしまいました。とにかく疲れます。

英語の勉強はめんどくさいと感じるととにかく効率が落ちてしまいます。後ほど継続しやすいリスニング方法も紹介します。

全てを正確に聞き取る必要はない

みなさんは、TOEICのリスニングでは次のどちらが重要だと思いますか?

どっちが大切?
  • 音を正確に聞き取る力(ディクテーション)
  • 内容を理解する力

大事なのは2番目の「内容を理解する力」です。

「音が聞こえなかったら、内容も理解できないだろ」と思うかもしれません。

ここで言いたいのは、「それほど正確に英語を聞き取らなくても、内容は分かるし、TOEICの問題は解ける」ということです。聞き取りの精度は必ずしもTOEICには必要ありません。

「an apple」という音声が正確に聞こえるようになったとします。

音が正確に聞こえるようになれば問題が解けるのでしょうか?

あの赤くて丸いリンゴ(内容)をイメージできてはじめて、内容を理解できますよね。

つまり、音声スピードに遅れずに、内容を常に把握し続けることがTOEICでは重要なのです。

逆に「an」が聞き取れなくても「apple」だけ聞き取れれば設問には答えられます。

ディクテーションは「音を正確に聞き取る力」を伸ばす練習法です。「音→内容理解」の能力を伸ばす勉強法ではありません。音を正確に書き取ることに精一杯で、音声を聞いて内容を捉える頭の働きを効率的に刺激することはできません。

英語が聞こえるようになるメカニズムに合っていない

書き取り自体、聞き取れるようになるメカニズムに合っていません。

私たち日本人が日本語を聞き取れるようになったのは、ディクテーションを行ったからでしょうか?幼い頃にディクテーションをした人は少ないと思います。

アメリカの赤ちゃんもそうです。英語を聞き取れるようになるまでに、ディクテーションは行っていないでしょう。

言語が聞こえるようになるメカニズムは、その言語をたくさん聞いて自然と聞こえるようになることだと思います。

この観点からも、ディクテーションは理にかなっていない勉強法だと言えます。

いままでに挙げたディクテーションの欠点をまとめます。

ディクテーションの欠点
  1. 継続性が低い勉強法
    • 疲れる、英語をたくさん聞けない
    • 聞き取れないとテンションが下がる
    • ペンと紙がいるから気軽にできない
  2. TOEICに向いていない
    • 聞き取りの精度はそれほど必要ない
    • 「音→内容理解」の能力を伸ばせない
  3. 言語習得のメカニズムに合っていない

おすすめのリスニングの対策方法

ではどのような勉強法がリスニングには向いているのでしょうか?

私がおすすめするのは

  • オンライン英会話
  • 海外ドラマ

の2つです。

オンライン英会話も海外ドラマも「気楽に長時間英語に触れられる」「聞き取りのメカニズムに合っている」ことがおすすめの理由です。特に「音→内容理解」の能力を伸ばすことに長けています。

オンライン英会話を使ったリスニング対策

英会話の最大のメリットは、1つ会話が進むごとに、1つの「聞き取れた実感」が確実に得られることです。

英会話というのは、講師と生徒のお互いの話が噛み合うことで、会話が進行していきます。生徒側が聞き取れなければ会話は進みません。生徒が困っていれば、講師はゆっくり話してくれます。

つまり、どんなにゆっくりで、単純な会話でも、「会話が進む=聞き取れている」という状態をつくれます。

これは赤ちゃんが言葉を理解できるようになる過程と同じです。音声はゆっくりでも、1つ1つ「聞き取れた実感」を積み上げることで、「音→内容理解」の能力を鍛えることができます。

私が935点を取得した時も、オンライン英会話で対策していました。もともとリスニングは5割でしたが、最終的に96%取れるようになりました。強制的に「聞き取れた成功体験」を得られるという点で、英会話は非常に強力なツールです。有名ですが、レアジョブ英会話 がおすすめです。講師のレベルも高いですし、5,000以上の教材も無料で使えます。今は2回の無料体験ができるそうなので、試してみるといいと思います。

下の記事も参考にどうぞ
▶「オンライン英会話でリスニングを伸ばす方法

海外ドラマを使ったリスニング対策

海外ドラマでリスニング対策をするのもおすすめです。

ディクテーションでは1時間のリスニングがめちゃめちゃ辛いですが、海外ドラマなら500時間のリスニングがあっという間です。また映像と音声を同時に認識することで、「音→イメージ」の関連性を効率よく学習することができます。

海外ドラマを使ったリスニング対策についてはコチラの記事をどうぞ
▶「海外ドラマによるリスニング対策のメリット
▶「リスニング対策におすすめの海外ドラマ6選

まとめ

いかがでしたか。

ディクテーションは継続性が低い勉強法だということを説明してきました。またディクテーションで伸ばす「聞き取りの精度」というのは、TOEICの正解には必ずしも必要ではないということも説明してきました。900点以上を狙うときに、より正確に聞き取る能力が必要になったら、ディクテーションを取り入れるのも視野に入れていくといいかもしれません。

個人的に、初期段階でTOEICでリスニングを効率よく上げるには、オンライン英会話が一番おすすめです(リスニングが5割から96%まで伸びたので)。是非試してみてくさい!

リスニングが思うように伸びない場合はコチラの記事をどうぞ。原因を特定するのが大切です。
▶「聞き取れない5パターンの克服法

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