【共通テスト】英語の民間試験をすべて比較してみた!

大学入学共通テスト

2021年1月から、センター試験が廃止されて、「大学入学共通テスト(共通テスト)」に変更になります。(変更点は「センター試験と共通テストの違い」で解説しています)

特に英語の変更点が大きく、受験生は英検やGTECなどの外部の民間試験を受験することになります。

【追記】
2019年11月に民間試験の導入は見送られましたのでご注意ください(文科省発表)。

どの試験を受けるか迷っている方のために、今回はすべての民間試験を比較してみました!

記事の内容
  • 検定料が一番安い試験
  • レベルの違い
  • 試験の知名度
  • 対策しやすい試験
スポンサーリンク

民間試験の比較

共通テストで認定されている民間試験は9つあります。

それらについて、6段階評価CEFRのレベル、検定料、年間の実施回数、試験時間、受験者数は次の通りになります。特徴的な部分は赤色にしてあります。

検定名 レベル 検定料 回数 時間 受験者数

ケンブリッジ
英語検定

Pro C1~C2 25,380 2 4時間

非公開
(全世界で250万人)

Ad B2~C2 22,140 2 4時間
First (for S) B1~C1 19,980 2 3時間30分
Pre (for S) A2~B2 11,880 4 2時間10分
Key (for S) A1~B1 9,720 3 1時間50分
GTEC Ad A1~B2 6,700 4 1時間55分 94万人
Ba A1~B1 6,700 4 1時間55分
Co A1~A2 6,700 3 1時間35分
CBT A1~C1 9,720 2 2時間55分
英検 1級 B2~C1 16,500 3 2時間25分 340万人
準1級 B1~B2 9,800 3 2時間10分
2級 A2~B1 7,500 3 2時間
準2級 A1~A2 6,900 3 1時間46分
3級 A1 5,800 3 1時間20分
TEAP A2~C1 15,000 3 3時間20分 1.4万人
TEAP CBT A2~C1 15,000 3 3時間20分
TOEFL iBT B1~C1 25,000 28 4時間 非公開
TOEIC L&R A1~C1 5,725 8 2時間 250万人
全世界で700万人)
S&W A1~C1 10,260 18 1時間20分
IELTS
(IDP:IELTS Australia)
B1~C2 25,380 22 2時間55分 3.7万人
(全世界で290万人)
IELTS
(British Council)
B1~C2 25,380 24 2時間55分

※検定料、年間実施回数などは今後改善され、変更になる可能性があります。

※TOEICは2021年の大学入試では使えないことになりました。大学入試英語成績提供システムの参加を取りやめました。(2019年7月2日のプレスリリースより)

CEFRの最高レベルを狙えるのは「ケンブリッジ」と「IELTS」

各資格・検定試験とCEFRとの対照表(文部科学省より)

共通テストでは、民間試験の結果がCEFRという国際基準6段階評価されますが、到達できるレベルが、民間試験によって異なります。

最高レベルのC2は「ケンブリッジ英語検定」のProficiencyとAdvanced、「IELTS」の8.5以上だけでしか、到達することができません。

例えば、筑波大学は「グローバル化に備え4技能の習得は重要で、特に優れた人に加点する」と説明し、民間試験を重視しています。

今後は民間試験が徐々に重視されていくと予想されますが、CEFRのどのレベルを目指すのかを考えて、受験する民間試験を決める必要があると言えます。

練習しやすいのは「TOEFL」

TOEFLは年間で28回も実施されています。

年間の実施回数は多いことは受験生にとって非常に重要です。

英語の民間試験を選ぶ時に注意すること」で詳しく説明していますが、高校3年生の時に受けた民間試験の結果を大学側に通知することができます。

高校生2年生の時に、民間試験を受けて、練習しておきたい受験生は多いでしょう。

そんな時に、受験回数が多い民間試験だと、練習機会が多く、何かと便利でしょう。

検定料が安いのは「GTEC」

GTEC CBTは9,720円と1万円以下で受験する事ができます。

受験生は、練習も含めて、何回も民間試験を受けることになります。

何度も受けていると、どんどん検定料が積み重なっていきます。

できるだけお金を抑えたい受験生は一番検定料が安いGTECを受験すると良いでしょう。

国内受験者数は「英検」が一番多い

英検の年間の国内受験者数は340万人で一番多いです。

その分、参考書や問題集がたくさん出版されているため、対策がしやすいと言えるでしょう。

ただし、英検の年間実施回数は3回と少ないですし、1次試験の合格者だけが、二次試験に進める点に注意が必要です。

入試で使うことができるのは新形式の英検です。新形式では1日で4技能(聞く、読む、書く、聞く)を測定します。したがって、1次試験で落ちるとスコアが取得できないという問題は起きないそうです。

全世界の受験者数は「TOEIC」が一番多い

【追記】
TOEICは2021年の大学入試では使えないことになりました。大学入試英語成績提供システムの参加を取りやめました。(2019年7月2日のプレスリリースより)

TOEICの国内受験者数は250万人で、英検に次いで2位ですが、全世界では700万人で一番多いです。

受験者が多いということは、英検と同様に、多くの参考書や問題集が出版されており、対策を行いやすいです。

また年間実施回数も8回程度あり、一次試験で落ちるといったこともないので、英検よりもTOEICの方が受験生には向いていると言えます。

さらに、大学入学後も、就職活動などでもTOEICは使えるので、将来的な観点からも、TOEICを受験することをおすすめします。「TOEICのメリット8選」も参考にしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました