私が就活生時代、アクセンチュアの強み、企業分析、他社比較に困りました。外資系でなんとなくかっこいいから憧れていましたが、明確な志望理由がありませんでした。
今回は私がアクセンチュアの夏インターン(和魂偉才塾)、OBOGイベント、OB訪問、本選考、内定した経験の中で得た、アクセンチュアの企業分析について簡単にまとめたいと思います。
ちなみに私が内定した職種はソリューションエンジニア(SE)です。戦略・デジタルコンサルタント職でも企業分析に活かせる部分があると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
- accentureの簡単なイメージ
- accentureの強み、企業分析
- インターンからの特別選考
- 選考フロー
- 内定するためのアドバイス
アクセンチュアの概要

まずは簡単に企業概要からです。
ざっくり把握しておきましょう。
- 概要
アイルランドに本社を置く世界最大級の総合コンサルティング会社(もともとは米国の企業) - 歴史
昔は米国トップの監査法人アーサーアンダーセンのビジネス&デジタルコンサルティング部門だった- 1989年
米国の監査法人アーサーアンダーセンから分社化しアンダーセン・コンサルティングとなる - 1997年
収益・従業員数が母体のアーサーアンダーセンを上回る - 2000年
母体のアーサーアンダーセンから完全独立 - 2001年
「アンダーセン・コンサルティング」から「accenture」に社名変更
ということで、ビジネスとデジタルのコンサル業務を軸にしたaccentureは今に至ります。
- 1989年
- サービス
- 経営・事業戦略「ストラテジー」
- 業務戦略の支援「コンサルティング」
- デジタル戦略「デジタル」
- ITインフラの開発・保守管理「テクノロジー」
- 経理・人事業務委託「オペレーション」
- サイバーセキュリティ「セキュリティ」
- 業界
上の6つのサービスを次の5つの産業に展開している- 通信・メディア
- 金融
- 公共・医療
- 製造・流通
- 素材・エネルギー
- 従業員数
アクセンチュアの従業員数は年々増加しています。- グループ:50万人(2020年)
- 日本法人:1万5千人(2020年)

日本国内で有名なものだと、ユニクロ(ファーストリテイリング)の基幹システムやクラウドの構築などをアクセンチュアが行っています。
経営や事業戦略もやっていますが、デジタル技術を用いて顧客の問題解決を行う事業が多いです。
「事業内容」「実際に携わりたい業務」の分析にはアクセンチュア公式の業界分析本を活用することをおすすめします。ネットで業務紹介を見てもなかなかイメージがつかみにくいです。この本では、AIや金融、無人化、脱炭素化、教育などをテーマに最先端の技術がどのように活用されているかがわかりやすく解説されています。
アクセンチュアの強み
ざっくりアクセンチュアがIT技術に強いコンサルティング会社だと分かりました。
ただ、これだけでは「自分なりの企業分析」にはなりませんし、「自分なりの志望動機」も作れません。。。
ここからは、私がアクセンチュアの夏インターン(和魂偉才塾)、OBOGイベント、OB訪問、本選考、内定した経験の中で得たアクセンチュアの強みを紹介していきます。
圧倒的なシステム開発力

よくアクセンチュアの強みは「コンサルから開発まで一貫している」と紹介されます。顧客の問題をコンサルが把握して、それに合ったソリューションを自社で開発・提供する体制が整っているということです。
具体的には「専門性の高い開発拠点」と「エンジニアの数」がアクセンチュアの開発力を支えています。
アクセンチュアは世界各地に50以上のデリバリー・センターを持っています。デリバリー・センターはシステム開発、保守・運用や間接業務のアウトソーシングのサービスを提供します。センターにはUNIXやマイクロソフト、SAP、オラクルなどのソフトウェアやテクノロジーに精通した専門家が数多く在籍しており、高品質・最先端のITサービスをスピーディーに提供することが可能です。ちなみに日本には北海道デリバリー・センターがあります。
アクセンチュアの従業員数は約50万人で、そのうちの半数(約25万人)がエンジニアと言われています。日経の大手NRI(野村総合研究所)だとエンジニアは6000人程度です。必要なソリューションを外注することなく、圧倒的な開発力で提供できるのは世界規模のアクセンチュアならではの強みです。
Think straight Talk straightの文化

同じIT企業でも社員の雰囲気は違います。私がインターンや面接に参加したときに、アクセンチュアの社員は物事をはっきり伝える力に長けていると感じました。
アクセンチュアは「Think straight Talk straight」を文化として大切にしています。なぜなら、顧客と関わるコンサル業務、チームで開発を行うSE業務ではハッキリ物事を伝える力が非常に重視されるからです。私がインターンやイベントに参加した時も、話がまわりくどく無く、端的に伝える社員が多い印象を持ちました。また、多くの若手社員が「若手の意見も聞いてもらえる」と仰っていました。伝えることを文化にしているため、社内でも年次関係なく発言できる風通しのいい環境があると思います。
私はアクセンチュアと比較されがちなIBMの内定も頂いたのですが、IBMとアクセンチュアの社員の雰囲気には違いを感じました。結論ファーストな会話を意識される人がアクセンチュアには特に多かったです。アクセンチュアの選考面接でも結論ファーストをかなり意識しました。IBMについては「アクセンチュアとIBMの違い」で紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

内定するためのアドバイス
アクセンチュアの強みは「圧倒的な開発力」と「伝える文化」だと私は就活時代に感じました。みなさんの企業分析の参考になれば幸いです。最後にアクセンチュアに内定するためのアドバイスを記しておきます。
選考フロー
アクセンチュアの基本的な選考フローはエントリーシート、グループディスカッション、面接です。面接に関しては二次面接で終わるケースと三次面接で終わるケースがあります。二次面接が最終面接というわけではないので気を抜かないようにしましょう。
インターンからの特別選考について
アクセンチュアにはインターンからの特別選考ルートがあります。特別選考だと一般よりも早いタイミングで高い確率で内定に繋がるそうです。私は夏の5daysインターン(和魂偉才塾、SE系のインターン)に参加しましたが、特別選考には選ばれず、一般選考で内定しました。
特別選考に選ばれるにはポイントがあります。後日談ですが、特別選考に選ばれたインターン生の共通点がありました。ポイントは「プログラミング」と「プレゼンでの目立ち」です。
1つ目はインターン中にプログラミングを担当したかどうかです。SE系の5daysインターンでは5~6人の1チームでプログラム開発を行います。1チームに2人ほどプログラミングができる学生が割り振られています。他のメンバーはプレゼン準備やアルゴリズムの考案などを行います。私のインターンのときはJavaScriptが開発言語で、開発担当になった学生は社員に名前をチェックされていました。インターン時点でスキルを発揮できているため、特別選考の対象になりやすいのは間違いないと思います。私のチームのプログラミング担当も特別選考に呼ばれていました。
2つ目はプレゼンで目立つかどうかです。5daysの最後に各チームが開発したプログラムについてプレゼンを行います。明るい学生や、ウケを狙いに行く学生がいて、私は「よくやるなあ」と見ていましたが、プレゼンで目立った学生も特別選考に選ばれていることを後日知りました。アクセンチュアのThink straight Talk straightの文化に合うような、伝える能力の高い学生も対象になると感じました。
グルディスは本気で対策しておく

特別選考に選ばれなくても、着実に一般選考を進んでいけば内定できます。最大の難関はGD(グループディスカッション)だと思います。外資系のアクセンチュアを受ける学生はキャラが濃い学生が多く、GDの会話は発散しがちです。みんな爪痕を残そうと必死ですから。
GDは自分だけではなく、周りの学生からの影響も受けるので必ず対策しておきましょう。キャラが濃くなくても正攻法で突破できます。MeetsCompany
などに参加してGDやグループワークの経験を積んでおくことをおすすめします。私はGDが苦手でしたが、「GDで発言量を増やす15のセリフ」を意識していました。GDは正しく対策すれば、苦手な人でも必ず突破できるようになります。
私からのアドバイスは以上です。企業分析やグルディス対策を万全に行うことが、内定への王道です。今回紹介したことをぜひ参考にしてみてください。